美味しい卵をつくることは、鶏の生理生態に寄り添うこと。
鶏は経済動物として、人間の生産活動に合わせて品種改良が行われてきました。自然の中で生存・繁殖していくことが難しい生き物です。
だからといって人間の都合で飼育してよいという事ではありません。鶏の生理生態に寄り添って衣・食・住を充実させ、健やかで幸福度の高い生活を手助することが我々の重要な使命です。
衣
鶏にとっての衣とは、本来の姿で生きるという事だと考えます。私たちは、鶏が鶏らしく生きる自由を約束します。
- くちばしを使える自由
- 止まり木で体を休める自由
- 好きな時に卵が産める自由
- 日光浴・砂浴びの自由
- 仲間と共に生きる自由
食
鶏が食べたものがすべて卵に反映されます。美味しい卵を作りには原材料の選定から配合が非常に重要です。鶏にも私達にも、安心安全でなければなりません。
【主な原料】
玄米、カキガラ、 ・トウモロコシ (遺伝子組み換え無し)、天然魚粉、クロレラ、胡麻、大豆、昆布、ニンニク、唐辛子、漢方、農薬汚染されてない笹・葦・野草など約20種類以上(現在、地元産、国産の原料への切り替えを進めています)
→詳しい原料の説明はこちらから
- 鶏の健康と美味しい卵を両立する独自の飼料配合技術
- 群馬100名山の一つである子持山麓の深層地下水(地下100mから採取)をくみ上げて使用
- 農場での抗生剤、保存料などの化学物質の不使用
- 季節や鶏の体調によって配合を調整
- 厳選した原材料を使用
住
日々生活する鶏舎は鶏にとって居心地の良い場所であると同時に健康に過ごす場所となります。季節の中で暑さや寒さを体験し自然の摂理によって、健康で生命力のある体が育まれます。かといって暑すぎたり、寒すぎたりすると居心地の良い場所とはなりません。
生態に合わせた飼育設備と広さを確保したら、鶏と協力して住環境の維持・向上を図ります。私たちの目指す住環境は、「悪臭がないこと」、「夏涼しく、冬温かいこと」、「自由に動き回れて、体調に合わせて日光浴や砂浴びが出来ること」です。これを自然の力と私たちが長年培ってきた知恵とノウハウで整えていきます。
- 1㎡あたり、4羽以下の広さ確保しており、地鶏飼育基準の 2.5倍以上の広さです。
- 冷房設備も暖房設備も使用しません。ヒナの時も同様です。
- すべての鶏舎が南向きで屋根には天窓があり太陽光線が床の隅々まで行き届きます。鶏舎全体の殺 菌効果や、季節や時間によって日の当たる場所が変化する事によって床の微生物(土着菌)に とっても最適な環境を作り出しています。
- 床は土の上に腐葉土・藁などを敷き込み土着菌の住処とします。これを鶏が撹拌することで、糞が土着菌と混ざり分解が促進されます。これにより悪臭や雑菌が発生しなくなります。
- 夏を涼しく過ごすために、鶏舎は特殊な屋根構造なっており、太陽の熱を使用して鶏舎内は下から涼しい風が入り込み、空気が対流します。
- 冬は土着菌の発酵熱でほんのり温かくなります。それでも寒いときは鶏は自然に集まってお互いの体温で温め合います。